追悼 さくらももこさん - 創作漫画製作日記

追悼 さくらももこさん

480まるこ
私が何も見ずに描けるのはまる子ちゃんくらいかもしれない。

私自身がちびまる子ちゃんだったあの時代、近所に大きな書店は無くて
お母さんにお願いして、月に一度,,町の小さな個人経営の本屋さんに連れていって
もらい、「りぼん」を買う事が人生で一番嬉しい瞬間でした。

紙でできた付録は、女の子はほぼ全員持っていて、クラスの半分の子は
「なかよし」残りの半分は「りぼん」を購入していた気がします。

月に一度新しい漫画が読めるのがとにかく楽しみで、大急ぎでとりあえず一通り
全部のマンガを読んで、そのあと3回くらいは読み返して、
それからゆっくりと気に入った作品をもう一度読む。
新しい号が出るまでもうセリフを覚えてしまうくらい何度も何度も同じ「りぼん」
を読む。古くなったものもなかなか捨てられなかった記憶があります。
漫画は月に一度しか買ってもらえなかったのでとても大切にしていた、というか
執着していましたね(笑)

そんな頃に連載が始まったのが「ちびまる子ちゃん」だったと思います。
りぼんには王道の恋愛ものがあり怖いお話、ドラマチックなファンタジーがあり
私にとっては、ギャグ漫画部門はその他もろもろのようなおまけのようなもので
「ちびまる子ちゃん」は、まぁ読んでおいてもいいかなくらいの存在でした。
・・・などと偉そうに書いてますが、しっかり何度も読み返して記憶しています

そんな「ちびまる子ちゃん」に関してもうひとつ記憶しているのが
ひとつ年上の兄の言ったこと。
男子は黒いランドセル、女子は赤。マンガも当然男子は少年漫画、女子は少女漫画
とわかりやすく分離していたあの時代。兄はお目目キラキラの少女漫画のことを
わかりやすくバカにしていて、こんなでかい目おかしいやろ~とか悪態ついて
いましたが、ちびまる子ちゃんだけは一度読むとすっかり気に入り(あれ?矛盾していますね兄)
「この漫画だけは面白い、新刊買ったら読ませろ」と言ってきたのです。
いつもバカにされていたのがくやしかったんでしょうね、その言葉が認めてもらえたようで
何となく嬉しかったのでよく覚えています。

大人になりその時のやり取りを思い出し、いかに「ちびまる子ちゃん」が
他にない特別なマンガだったかを実感しました。
遠い未来、自分の息子や娘と一緒にアニメを見る日がくるなんて、小学生の
私は知る由もなかったですもんねぇ。

さくらももこさん個人のことを、より深く知ったのは、こちらも子供を連れていった
歯科医院の本棚のエッセイを読んでからです。
日常生活や食事や身体の健康のことをとりわけ大切にされていた印象の人だったので
今回の訃報は驚きでした。

子供時代、と子育て時代の両方で、温かくほのぼのとした「日本の子どもの幸せ」を
みせて下さったさくらももこさんに改めて感謝を込めてご冥福をお祈りいたします。



コメント

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No title

紺蛮輪~(何??)

さくら先生…偉大な作家でしたよね…。
うちの姉も当然の様にちびまる子ちゃんはずっと買っていて、その流れで僕も読んでいました。
子供の頃って乗り物ばっかり描いていて絵的に影響は受けなかったですが、
あのほんわかした雰囲気は僕も好きでした。
姉の持ってた漫画で絵的に凄いなと思ったのは、大和和紀さんの作品でした。
しかし我が家では雑誌としてりぼんとかなかよしが存在していた記憶がありません。
僕がちっちゃすぎて漢字もわからん頃に持ってた漫画で思い出すのは「赤いペガサス」とかかなあ~。
…マニアック過ぎますねすみません。( ̄▽ ̄;)
メカ絵で描き方にかなり影響受けたのはやっぱり松本零士先生でしょうか。

…何か全然関係ない話になってごめんなさい…(汗)

いぬふりゃさま

ふふふ、いぬふりゃさんはきっと私と同世代かちょっと
お若いのではないかと思いますよ。でも年齢は秘密なのだ。

懐かしいですね、大和和紀さんや松本零士先生。
今読んでも充分面白い作品ではないかと思います。あ、赤いペガサスは
うーん流石に知りません。

私は中学生からアニメヲタクになったので
漫画の古典的な名作はあまり読んでいません。
少女漫画に夢中だったのは小学生まででした。

ともあれ、音楽や本、映画や漫画に至るまで子供の頃に
感銘をうけた作品って一生、心の奥に残るものです。
だから、つい、ゲームばっかりやって息子を見ると
ああ!もったいないって思ってしまいます。
・・・いや、ゲームが全部悪いとは言わないけど・・・
もっといろいろ好奇心持ってほしいものです(+_+)

No title

うちは環境が特殊だったので、古い漫画や少年誌が置いてあったのがあたりまえでしたが
ときめきトゥナイトが大好きな友だちの家に行くと「りぼん」が読めました!
可愛くて目が大きくてキラキラした漫画の中の「ちびまる子ちゃん」は異質でしたよね笑
ほんわかした回もいいんですけど、基本的にはじっとりした「あ〜…(==;)」というイヤな毒を含んだ空気感が良い持ち味な気がします!

ぴょん吉さま

ときめきトゥナイト、懐かしい~。アニメも見てたなぁ。
そういえば、ありましたよね、まる子ちゃんってなんとなく暗い影のような
ところも。最近のアニメの印象が強くて忘れてました。

あの、リアルに昭和の生活臭を感じさせられるのが
子供の頃の私にはイヤだったのかもしれないなぁとか
思い出しました((+_+))